TTT〜丹沢山to高尾山53キロ
よく考えるとあまり山を走っていない。
いやいや、山なんて走らんでいいよ、ときっと貴方は優しく言ってくれるであろう。
しかしながらよく考えてみると山を走ったことは練習とレースを合わせて8回。
うちレースが5回。
そのうち2回がハセツネ(日本山岳耐久レース)である。
丁度ぎっくり腰をやってしまって、腰が痺れている。
山の中のトレイルはそんな腰にも優しいし、
ジグザグでステップを切るので、坐骨神経痛も覿面で良くなる。
やはり山だ。山に行くしかない。
と先々週急に思い立ち、何となく家から1回乗り換えて行ける山、丹沢山へ。
そんでゴールはなんとなく家に1回乗り換えて帰れる高尾山に設定。
これが間違いの元だった。
途中の43キロ地点相模湖で時間も足も尽き果てリタイヤ。
これが先々週の土曜日の話である。
1週間その悔しさと共に生き、
先週の土曜日に再チャレンジ。
巷ではこの丹沢から高尾を繋ぐチャレンジをTTT(Tanzawa To Takao)と呼ぶらしい。
しかし1週前とは打って変わって晴れていた。
先週↑
先々週↓
今回はストックを使って挑戦することに。
計算すると全部で3000メートル登ることになる。
後半に足を残すことを考えた。
始発で着いて6時半着。車内は半分朝帰りの人、半分が登山客。混んでいる。
ここから4キロ離れた登山口(大倉バス停)までバスがあるのだが、そこも走る。
地味にずっと登りなので効く。
途中で最後のコンビニがあるので、そこで諸々補給。
登山口の大倉バス停に着くと、ランニング仲間が。
今日は緩くそれぞれでここから高尾山を目指すという趣向。
最初の数キロは一緒に登り、それからは各自のペースで。
結局再会できませんでしたが(笑)。
相変わらず1200メートル位を2時間登り続ける、通称バカ尾根。
こんなきつかったか?
始発なので途中追い越されたバス2台のお客さんくらいで、先週よりも前を行く人は少ない。
2時間登り続けて最初の山頂、塔ノ沢。
標高約1400メートル。
ここから次の丹沢山は1時間弱。
丹沢山脈の最高標高は約1600メートルなので、
一旦ここまで来ると少し楽になる。
早歩きを交えて丹沢山山頂。すぐ着きます。
次は蛭ヶ岳。ここも1時間くらいですが、絶景と難所があります。
この日は富士山がきれいだった。
岩場は危険。手を使って下がりますが、この時だけはストックが少し邪魔。
岩場を超えて、少し登れば蛭ヶ岳。
この日の最高到達点。1672メートル。
ここから焼山→西野々を目指します。
西野々はコンビニもある集落なので、一休みするには丁度いい。
ここに何時に着くかがTTTの成否を握ります。
前回は14時半だったので、13時台に着きたいところ。
下り基調なのでここから結構走れます。
先々週はストック無しで何度もこけたけど、
今回はすんでのところで持ち直せる。
ストックすごし。
西野々に13時半到着。30キロ地点。
静かな山間の村落といった趣き。
ただ標高も300メートルまで下がっているので、急に暑くなります。
ここでコンビニ休憩するも、なんだか体調が悪い。
まだ身体が夏の毛穴になっていないので熱がこもる感じ。
軽い熱中症です。
しかし先に進む。
倒れそうになりながら、いっそ少し横になりたいという誘惑にかられるが、
西野々を過ぎた石砂山あたりは山蛭の危険地帯。
熱中症の辛さと、山蛭の怖さと天秤にかけて横にならないことに。(笑)
途中で小熊に会うという出来事もありましたが。
熊鈴つけてましたが、持ってて良かった。
石砂山から篠原の里に抜けるとまた集落。
自動販売機があるが、僕の持ち合わせ500円やお札だとお釣りがなく、買えないという!
まじか!?
諦めて500メートル先の自動販売機にトライすると、こちらは全部売り切れ。
歩いてる人はほとんどおらず、たまに車とすれ違うのみ。
もう歩道がラピュタ状態。
40キロ地点の相模湖プレジャーフォレストに何とか辿り着く。
ここには自販機があり、久しぶりの水分補給。
前回はここから左手の相模湖駅へ行ってしまったので、
今回は右手の城山→高尾山を目指します。
標高600メートル超の山なんですが、ここからの登りはただただきつい。
弁天橋という少し見つけにくい場所にある橋を渡り、小仏城山山頂へ。
45キロ地点。城山山頂。
まだライト無しでも明るい。
ここからは尾根沿いで高尾山へ。
高尾山山頂TTT達成。50キロ地点。
ここまで出発から12時間。
あとは下山。高尾山って結構急なので。
使い切った足を慎重に進めてもう3キロ。
時間 12時間半
距離 53キロ
累積標高 3200メートル
タフなコースでした。もう少し時間が短縮できるかまたやってみたいです。
アクセスも良くトレーニングにはもってこいです。