テツ@ランニング・ガイ

年間4000キロをランニングするスポーツマーケティングプランナーの野ざらし日記。

激走!埼玉東京200キロ「小江戸大江戸200K完走記」前編:埼玉編

2020年2月22日。

この日の朝8時に400人を超えるランナーが川越に集結しました。

その目的は200キロマラソンの挑戦。

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昨年に引き続き僕も参加してきました。

 

昨年走った時には大会は素晴らしいのですがその距離にもう二度と挑戦したくないと思ったものです。

しかしながら川越や埼玉の風景が懐かしくなり、また完走者特典で先行申し込みができることも相まり昨年末思わずポチッと申し込んでしまいました。

ちなみにネット申し込みで15分も立たないうちに満枠となることで有名な大会でクラック合戦は半ば関門のようになっています。

 

今回は前回完走してるので少し変えてみました。

①サポートタイツ、サポート中敷きを使わない

②前泊をやめて当日移動

リカバリーに3ヶ月かからないようにする(笑)

 

ということで当日朝4時起き移動。

起きている時間は長くなるけど、その分家で熟睡してればイーブン?

まぁリクライニングシートでも疲れが取れる人間なので変わらないかも知れませんが。

 

アボカドロールが朝食。

全部で4本。残り3本は背負ってレース途中で食べます。
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最寄駅のひとつ川越市駅に着きました。

ここから徒歩で会場に向かいます。

約1キロ。もったいない(笑)。
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スタートはここ蓮馨寺。
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当日受付を済ませて、荷物を置きスタートへ。

暖かいので外で30分ほど知り合いを何名か見つけて話して過ごしました。

前回ほどの緊張感はなく自然体で臨めました。
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午前8時スタート。

去年はスタートで混んでた覚えはなかったですが、今年は少し混雑してたような気がします。

5分くらいかかって36時間206キロの旅がスタート。

 

GPS時計を回し忘れるのが怖いので、5分前からスイッチを入れてスタンバイしてました。

スタート時はいろいろ高揚して忘れてしまうので。

 

まずは1キロ7分から8分ペースで走ります。

昨年と比べて信号によく止められる気がします。

まぁそれもウルトラマラソンの構成要素の一つです。

 

川沿いやローカルな道になり、信号がなくなってようやくペースができ始めます。

20キロ地点にいるコバトン。翔んで埼玉的な。
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ここの公園トイレはいつも並んでいるので回避し、先のトイレを目標に進みます。

 

この日は気温12℃くらい。

ウェアの選定は悩みましたが、パタゴニアのキャプリーンサーマルウェイト。

温かいけど風通しがよく、これがピッタリのチョイス。

風が吹くと少し肌寒くなりますが、オーバーヒートしそうな時に丁度風が吹く繰り返しでバランスが取れてました。

 

さくら堤に入ります。

ここは走りやすいのとトイレが3つあるので安心。
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いつもまた春に来て桜見たいなと思います。

2ヶ月後に走ってみようかな、とこの後もう一生、一歩も走らないと心に決めることになるとは知らず無邪気に考えてます。
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桜の木々を抜けると再び荒川です。

川幅日本一の地点。
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昨年は向かい風15メートルの強風で全然進まない地点でしたが今年は無風。面白いように進みます。

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21キロ地点、最初のエイド。 

次のエイドが12キロ先と近いので計測をして、梅干しを頂き、御礼を言って先を急ぎます。
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ランナーの方に「100キロマラソンを100回走ってる方ですよね!フォローしてます!」と言われて目指してはいるけど公言してないのですが。

有名な井原さんは100マイルでそもそも顔も似ても似つかないですし。

全否定してしまうのもあれなので、そうとも違うともつかない曖昧な笑顔でお答え。

いや、これを機に100本目指そう。今のペースで年1しか出てないと100年かかりますが。

200キロは2回分にカウントとか。(笑)f:id:tetsu-sports:20200228090413j:image

荒川をひたすら走り続けます。

30キロを過ぎると少し脚に疲労を感じます。

何かの本で読んだこれは疲労じゃない、懐かしい友達だ!と言い聞かせ、やり過ごしながら進みます。

 

33キロ地点手島エイド。

昨年より15分早く到着。

ここで水を補給させて頂き先へ。

固形物はアボカドロールを背負っていたのでそれを食べながら少しでも距離を稼ぐことに。
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さらに10キロほど行くとツボタロード

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前の会社にツボタさんという尊敬する先輩がいたのですが、毎回ここを試走する度に、この凸凹道で丁度ツボタさんから仕事の電話がかかってくるのでツボタロードと命名

 

抜けると白鳥飛来地やトイレや鹿島古墳群のあるエリア。

なぜかわからないですがここに来るとホッとします。古来のパワーなんでしょうか。
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菜の花も咲いていてすっかり春の空気感です。

 

さらに進むと30キロぶりくらいにコンビニエンスストアが姿を現します。

昨年ここに寄ったら大混雑。

なので今年はスルー。次のエイドもそんなに遠くないので。
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川沿いのコースから街中コースへ。
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川の色がきれい。

朝の雨が嘘のような穏やかな気候です。
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橋を渡るとすぐ鉢形駅エリア。
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そこに52キロ地点、浄恩寺エイドがあります。

調子は悪くないのですが、ここで中腰で飲み物を補給していると貧血のような症状で立ちくらみ。

 

なるべく座らないようにしていたのですが、靴に小石が入っていたこともあり(それを20キロくらい騙し騙し走っていました)、座って靴を脱いで、しっかり靴紐を結び直しましたしました。

 

出発。昨年より30分早いペース。

暖かいのでペースオーバーにならないよう気にしつつ。

33時間切りを狙えるかもと大それたことを考える余裕がありました、この時は(笑)。
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この後急な登り坂が出てくるので歩きを交えた温存します。

 

17時を過ぎて少し暗くなってきた時にライトを点灯。

ライトを取り出すのも面倒くさくなるくらいの頃。

中山道315キロを旅した600ルーメンの腰巻型ライトをバッグから取り出して点灯します。

昔は頭に付けるタイプを持ってましたが明るさに比例して重くなり肩も凝るので最近はもっぱらウェスト型です。

 

よく考えたら背負っても腰につけたままでも重量は変わらないので来年からはずっと腰につけておこうかな。

 

次の20キロも特に問題なく走れます。

昨年よりも距離は近く感じるところと、遠く感じるところがあり不思議。

 

72キロ地点唐子エイドに到着。

ここまで10時間走りっぱなしです。

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残念ながら大人気のエイドのうどんが丁度売り切れている時間帯で、作るのに10分かかるとのこと。

食べたかったのですが予定より30分早く来ている調子の良さをキープしたく、補給せず出発することにしました。

 

背中にアボカドロールをもう1本忍ばせていたのでそれを出発してから食べたのですが、この時既に思考能力が低下。

これを作ったのは前夜。20時間くらい経ってます。冬とは言え背中に入れていたので恐らく30〜40℃以上の状況で10時間。

案の定、すぐ胃が傷み始めました。

精神的な部分もあるんでしょうが。

 

胃腸薬を飲みますが、ムカムカした胃はなかなか回復しません。

ウルトラマラソンは脚をやられるのと同様に胃がやられてしまときつくなります。

脚は動くのですが、胃が痛いと調子が上がらず、歩きを交えます。

昼の暑さもあって少し熱中症の症状もあります。

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あまり深く考えないようにして、走りと歩きを交えて何とか中間地点92キロの川越・蓮馨寺まで戻ってきました。

 

胃の調子は相変わらず上がらず。

でも温かいものを食べないといけないのを知っているので、無理矢理インスタントラーメンをかっこみます。

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ただ時間的には昨年より30分早く到着しました。

昨年はここで30分以上着替えや何やかんやで休んでしまったので、今回は15分と決めて最小の着替えでやろうと思いました。

 

次回、下巻「東京編」に続きます