激走!中山道315km②長野木曽福島→岐阜中津川(55km)
2日目。
朝5時起き。6時出発。
身体は少し疲れはありますがそれほどでもなく。
まぁまだ2日目ですし。あと5日ありますし。
今日は中山道のハイライトとも言われる妻籠、馬籠を経由して中津川を目指します。
木曽福島の宿を出ると、まだ寝静まった町には御嶽海への応援が多い。
隣町ご出身とのこと。昨日土俵があったあの辺りか。
長野県はしっかりと中山道を道標で示してくれてます。
市販の地図よりも詳細に。
木曽福島駅前。
趣ある立派な駅舎です。
今日は昨日の晴天がどこかに行ってどんよりとした曇り。
木曽は山々に囲まれているので雲が滞留しそう。
中山道を探しながら走ります。
これは行ったら熊が冬眠してそう。迂回迂回。
雲というか朝靄ですね。
徐々に晴れてきました。
パノラマビュー。山に挟まれて、道路、電車、中山道歩道があります。
遠くに見えている堆雪しているのが御嶽山と思われ。
そっと手を合わせました。
この辺では昔から御嶽山は信仰の対象のようで、至る所に昔見えた場所の名残がありました。
一里塚跡。
今日もなかなか昇らされます。
間も無くすると、名所・木曽の桟(かけはし)。
事前に何も調べずに行ってこの赤い橋がそうかと思ったら、たぶん道路を支えている白い柱のこと?赤いのもかけはしのようですが。まぁ名所ということで(笑)。
昔の中山道は丸太とかで道を作って木で支えていたようです。
景色は絶景。
山は御嶽、湯は下諏訪、かけはしは木曽。
ザ・かけはし。
対岸のかけはしは昔ながらに木製の柱で支えられてました。
すごい工事大変だっただろうなぁ。
かけはしを後にして、再び山の間を。たまに車は通るけど人はいない。
川の流れる轟音と目に痛い紅葉で意識が遠くなりそう。
旧中山道方面の道標に従って入ると町がありました。
町角に残る一里塚跡。
上松宿。
寝覚の床、という景勝地があるとな。
山肉もあるとな。美味しそうだが営業開始前でした。
すんきはこの地方で食べられる赤かぶの漬物のようなものらしいです。
で、これが寝覚の床。
奥さん、見てくださいこの石。何カラットあると思います?
的な写真では伝わりにくいですが切り立った石の間を川が流れる絶景。
もう少し行くと真冬になると氷結する小野の滝。
広重の浮世絵に書かれたり、土方歳三が「「志ろたえに み類ひとすじは手都くりの それとまがふをのの瀧つせ」と歌に詠んでます。
今は上を線路が通っているので少し昔とは違う風情がありますが、歴史の流れをずっと見てきた滝には変わりありません。
普通の道でいきなりマイナスイオン全開の滝が現れるのでびっくりします。
中山道に戻ると七笑の看板。この中山道旅では何度か飲みましたが、居酒屋で見たことは一度もありません。東京の長野居酒屋行けばあるかな?(そんなのあるのだろうか?)
中山道は狭くて高台にある道に。
水舟の里、須原宿。
その名の通り、町のいたるところに水舟の水場がありました。生活に想いを馳せます。
中山道の名残を留める町並。
こちらの酒蔵さんは「木曽のかけはし」という日本酒を出されてます。飲みたかったけど行った居酒屋ではついぞ見かけることはありませんでした。
「よいこれが聴けます!」
恐らく踊りのお囃子?的ものだと思うのですが先をいそいでいたので。ごめん、よいこれ。
常夜灯。昔は火がくべられていて宿場町を照らしていたのでしょう。
一際大きな水舟。コップがあるところを見ると飲用か、それとも歯磨き用か。
住民では慣れている水でも、旅人が飲むと身体が順応しておらず胃がやられることがあるので水って難しいですよね。
昔、スポーツでホームが圧倒的有利だったのは水や水が使われている料理で体調が万全でなくなるという話をあるプロ野球選手がしてました。
なんとも言えず面影のある看板。
こういう家を見るとよく手入れされて残されてるなと、住んでいる方に敬意を表したくなります。
定勝禅寺の山門と紅葉。
なかなか距離感が写真では伝わらないですが、もう少し進んだところにまた絶景。
道はあるんだけど、あまり往来のない、人なき道を進みます。
次の宿場町、野尻宿へ。
こういった普通の町並がなんとも言えず愛おしい。それが宿場町。
旧中山道は車の中山道と一部を共にしながら、中山道道路が真っ直ぐ突っ切ったところの左右にポツリと存在している。
慣れてくると道の入り方を見ただけでそこが旧道だとわかる。道幅も大体当時の3間(5.5m)くらい。
ラピュタのような時の止まった家。
敵から攻めにくいように宿場町は少し曲がって全体が見えないようになっているところが多い。曲尺手(かねんて)と言います。
やがて車の交通がある道路から離れて、車も人もいない、線路だけがある道へ。電車もすれ違った記憶なし。
熊もなぁ。ここで出会ったら逃げ場なし。線路に逃げるわけにもいかないしなぁ。
久しぶりに会った人間。(笑)
マニアックなこの地点から歩いて妻籠・馬籠を目指すとのこと。アメリカ・オレゴンからの旅人でした。
二人と別れて先を急ぐ。
川の色が紺碧に。
石でかっ、ってサイズ。
こんな大きさの石?岩?見たことがない。
写真では伝わりにくいのが残念。
どこから来てどこへ行くのか、考えさせられます。
終わりなく緩く昇っています。
相変わらず車はたまに通ります。
人は…(笑)。
あまりの美しさにGoproで撮影。
紅葉の色味がちゃんと出ますね。
ユニークな形の橋。桃介橋。
建てるの大変だったであろう、と当時をしのぶ。大正にできたものを修繕したとか。
電力会社をやっていて、その時の資材運搬に使われていたようです。桃介さんはそこの社長。
道路から砂利道へ。
そしてトレイルへ。
初めてだと山道がどれだけ続くかわからないのが不安。地図では確認してますが険しさまではわかりません。
おなじみ一里塚。こんもりと盛ってますな。
名石、蛇石。由来は…忘れました(笑)。
山道はほとんどなく、すぐにハイキングコースになります。
人の往来もぐっと増えました。妻籠まであと少し。
妻籠宿の手前。
ここから右に入ると宿場町です。
翌週お祭りがあるようで掲示されてました。
妻籠城跡。
建物が出てきました。
巨大な石。これも何かだったと思いますが忘れました(笑)。
妻籠宿のはじまりです。
電柱電線がなく、景観が守られています。
どこか懐かしい町。
ここはたくさんの人で賑わいます。
90%がインバウンドでそのうちの80%が欧米の方、20%がアジアの方とお見受けします。
妻籠。つまご、と読みます。まだ長野県ですね。
そろそろ西陽が強くなってきました。
午後になった証拠です。
本陣。参勤交代の殿様を泊めていました。
観光案内所。
見事な卯立。
二股に分かれた左をいくと昔ながらの土と石の道に。箱根駅伝の昔の写真でよく見る素材(笑)。
木曽の山中になんと立派な宿場町。
もっとゆっくり見たかったです。
日本の原風景。
名物の五平餅を頂きます。
妻籠の宿場町終わり。次の宿場町は馬籠(まごめ)。6.9km先です。山道ですが。
さらば妻籠、また来る日まで。
聖火リレーの発着点がこの看板ら辺です。
ふたたびの山道、
道はよく踏まれています。
宿場から外れたと思ったらまた立派な屋敷が出てきます。今も営業している旅籠つたむらやでした。
石畳を登ります。
偶然、ラグビーワールドカップのボランティア帽子を被った方とすれ違ったので聞いたら静岡でされていたとのこと。ありがとうございましたと感謝を述べ、先へ。
良い感じに日光が当たるところは紅葉が目に痛いです。
そしてまた。熊がために鐘はなる。
これを鳴らしながら走って熊を追い払います。
最近冬眠しないやつもいて注意を促されました。
宮本武蔵にも出てきた男滝。
向こうが女滝。
そして誰もいなくなった。(笑)
滝まではたくさんいらしたんですが。
商店がありました。ポツンと一軒家。
丁度閉めているところで、14時なのに。
恐らく往来が多いのが朝なのでしょう。
欧米系の旅行者が多くこのルートは通ると。
鐘を鳴らしつつ。さよならベアーズ。
長野県の西。はじめまして岐阜県。県境です。
さよなら長野。
熊に県境は関係ありません(笑)。
ラッキーな標高。
777mを越えると下り基調。
町並みが現れます。こるが馬籠?と思ったらまだここは違いました。
一際立派なもみじ。
石畳でよく整備された道を下ります。
展望所。
恵那山が見える、はず。
展望所からは気づかなかったのですが、すぐ下から馬籠宿が始まります。
干し柿が見事。
馬籠の始まり。
坂の中腹に立てられた珍しい宿場町。
火災で失われたそうですが再建されています。
大黒屋。そちもワルよのう。
馬籠出身の有名人といえば、島崎藤村。
生誕地が記念館になっています。
黄昏の馬籠。
立派な江戸時代の町並。
結構急な坂。
水も宿場内を流れています。
馬籠宿の西。
振り返るとこんな感じ。結構高低差あります。
そしてまた田園の中を走ります。
美しい。でも日が落ちるまでに中津川に辿り着かなくては。
しゃぶしゃぶ木曽路の店前にある木曽路の道標。西へ向かう旅人にはここが木曽路の終わり。さよなら木曽路。
きつね膏薬、なにかなぁ?効きそう。山中薬師。
中山道を旅されている二人組とすれ違い少しだけ話しながらご一緒しました。定年で悠々自適、中山道を月一で2日かけて徐々に歩みを進めているとのこと。
この橋でお別れ。旅先の情報交換が楽しいです。
落合宿に入りました。
井戸があります。
柿が良い感じ。
明治天皇は中山道を旅されたことがあり、それを記念した石碑が道中にはよく立っています。
落合宿本陣。
鯱鉾?
路上に迫り出した松。良い雰囲気。
車がぶつかったことがありそうな掲示。
一里塚跡。
18時に中津川に到着。大きな町ですね。
栗きんとんが有名な中津川。さすがにこの時間はやってません。
中津川の夜の町並み。
橋を渡ります。
宿泊したゲストハウスの皆さんと飲み会。カナダ、マレーシア、イタリアからの皆さん。日本の情報を交換し合います。
なんでも航空券が安かったので来で東京は経由するだけでこの中津川、馬籠、妻籠に6日滞在すると。節約でスーパーで寿司とビールを買ってパーティー。
これも面白い考え方ですね。
宿泊したゲストハウス。古民家で素晴らしい風情でした。また必ず泊まります。
皆さんと飲み終わった後、小腹が空いたので近くの居酒屋へ。地元の日本酒を飲まないと1日は終わりません。
2日目は55km。
昨日に続いて1000m昇って、下りました。
アップダウンがありますね。
累積100km/315km。