柴又100K3年連続完走。
今年も6月がやってきた。
そう、都内から日帰りで行けてしまう100キロマラソン、柴又100K。
その季節です。
もうこの大会に出るのも3回目。
朝4時起きで、新柴又駅に降り立ちます。
今日のギアはこの通り。預けるのも面倒なので背負って走ります。がらっと今年入手したギアに変更。
サングラスとソックスだけです、去年と同じものは。
レースの朝はハセツネの時と同様でグリーンスムージー。ケール、アボカド、キウィ、バナナ。
柴又帝釈天の山道を抜けて、帝釈天にお参りして、スタート地点へ。
スタート地点は江戸川。ま、ずっと江戸川沿いを走るわけですが。
50キロ北上して茨城県の方、五霞町までいって、また戻ってくる川沿い、日光遮るものなしのコース。
毎年熱射病との闘いです。
スタート地点。
30分前に着いて、パッキングしてたらあっという間に開始時間。
暑さ対策でキャップも突入。
柴又100K
100キロマラソン
制限時間14時間のスタートです。
コースはこんな感じ。
青い空、強い太陽。
逃げ場なし。
10キロ地点までは快調。
しかし6分30秒/1キロペースで入ろうと思っていたのにスピードが上がらない。
6分45分ペースくらいで20キロ。
20キロ地点で脚に疲れを感じる。
いつもより早い。
先週30キロ走ったせいか、昨日泳いだせいか。
色々とぐるぐる原因を探り出す。
マイナスになってはいけない、現実的な対応策を探ろう。
頭の中は意外と冷静でスピードを上げると暑さにやられそう、
今のペースでどこまで進めるかということを淡々と考えていました。
普段はあまりエイドは使わないのですが、今回は毎2.5キロでかぶり水をさせて頂きました。
水はがぶ飲みしないよう、ポカリスエットをちびちび舐めながら、1時間で500mlを消費するようなペースで。
50キロ地点、五霞町の巨大なエイド。
目標よりやや遅い6時間でピットイン。
いつもここで20分くらい休んでしまうので美味しい野菜とうどんを頂いて、ストレッチもトイレもせず、先へ。
五霞町の皆さんには毎年感謝です。
美味しいスイカ。
美味しい野菜。
特にミニトマトが今まで食べたトマト類の中で一番美味しかった。
予想通り50キロ地点からペースがガクッと落ちますが、織り込み済み。
外国ランナーがあるレースで言ったという言葉ですがここにも当てはまります。
柴又の前半50キロは脚で走り、後半50キロは心で走る。
前半50キロ6時間、1キロ約7分で行くと、
後半50キロは8時間、1キロ9分かけても制限時間内でゴールできます。
そんな心の保険を持ちながらあわよくば1分でも早くと走りを進めます。
昨年と違い、熱射病気味にはならず。
ポカリスエットをここまで3リットル飲んだおかげか。
段々と疲労が増してきて距離を教えてくれる腕時計ですら煩わしくなり、左右着ける手を変えてみたり。
60キロ地点から80キロ地点は初めて音楽を聴いてみたり。
音楽を聴くのは痛み止めを飲むくらい効果がある、と聞いたので試してみました。
何となくそんな感じはしたがシャッフルした選曲がミュージカルのオペラ座の怪人だったり、レミゼラブルだったりあまりリズムに乗り切らず。
テンポの良い曲をまとめておけば良かったと後悔。
結局80キロ地点でこれまで通り、風の音を聞き、鳥の声を聞き、自分の足音に耳を澄ますことに。
段々と日が傾いてきて、走りやすい温度に。
80キロ地点でギアを入れ直します。
50~80キロのペースより上げます。
いつもは圧倒的な無力感を感じる部分ですが、今回は1キロずつの積み重ねしか考えないようにしました。
一歩ずつゴールに近づいていると。
フルマラソン1回分、2回分、まだハーフマラソンが残っている、と不安思考にならないように。
幻想的な風景になってきます。
すっかり日も暮れて99キロ。残り1キロ。
やけに頭は落ち着いていて、ゴールの写真用にヘッドランプをしまったり、時計のロックを解除したり。
ゴールの柴又に帰ってきました。
13時間24分でゴール。
3年連続完走。去年より3分早い。
この後、新柴又の銭湯に行ってさっぱりしてから帰宅。
日焼け止めをポケットに入れてこまめに塗り直していたので、いつもはある日焼けダメージもかなり抑えられてました。
なんとか完走しましたが、ウルトラマラソンはその中に四季があるようなもので、突然走れなくなったり、逆に突然走れるようになったり、腹痛、吐き気、絶望、希望、暑さ、寒さ色々なものが入り混じります。
そういうものに一つずつ折り合いをつけて一歩ずつゴールを目指す、誰かとの勝負ではなく、そういう自分との闘いがウルトラマラソンの醍醐味だと思います。
シューズはAltraのDuoを初投入。
これまではニューバランスのM1040でしたが、少し軽量化したく。
またベアフットコンセプトで距離を伸ばせるようになったので、そのコンセプトをウルトラでもやってみたいと。
独特の走感があるシューズですが、よく走ってくれました。
終わり